悪臭を分解除去する |
脱臭は光触媒の応用分野の中で最もやりやすい分野です。
脱臭では微量の物質を処理すればよいため光の量が少なくても行うことができます。
人間の鼻の感度は高く、ごく微量の物質でも臭いと感じます。このため臭いの成分で
タバコの煙等はごく微量でもくさいと感じ分子レベルではごく少数の数しかなく光の光子数で分解反応が起こることから考えると臭い分子の数はごくごく微量であるしたがって太陽などの強い光は必要とせず蛍光灯などの微弱な光の紫外線でも十分な分解反応が得られます。
大量に出る臭いにはコーティング面積を大きくすることにより空気中を浮遊する分子が接触する面積を大きくすることで効果を上げることができると思われます。
ただ反応時間は量にもよりますが即効で効くということはありません。
参考文献 垰田 博史
とことんやさしい光触媒の本 日本工業新聞社 |
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利用可能な範囲 |
車輌内の臭い汚れの除去 |
住宅 店舗 事務所の臭い汚れの除去 |
コーティング場所
椅子 ドアパネル天井 床
- 自動車内部
- 観光バス
- レンタカー
- 医療関係の車両
- 鉄道車両
- 公共車両
- ハイヤー・タクシー・送迎車両
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コーティング場所
天井壁 カーテン ブラインド ソファー
蛍光灯等 照明器具
- トイレ
- 洗面脱衣
- 浴室
- 寝室
- 子供部屋
- 老人室
- 玄関 廊下
- 台所
- リビング
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公共施設内 プール 体育館の臭い汚れの除去 |
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コーティング場所
天井 壁 ソファー
カーテン ロッカー備品他
- 更衣室
- トイレ
- 事務所
- 運動室
- 器具庫
- 体育館ホール
- 廊下
- ホール
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厚生労働省による化学物質の室内濃度に関する指針値 |
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13物質/2004年2月末現在 |
物質名 |
指針値 |
発生源 |
毒性 |
ホルムアルデヒド 使用量規制 |
0.1mg/@(0.08ppm) |
接着剤、家具、合板、下地材、防腐剤 |
粘膜への刺激 発ガン性 |
トルエン
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0.26mg/@(0.07ppm) |
接着剤、塗料の溶剤、可塑剤、家具 |
皮膚、粘膜の刺激性 |
キシレン |
0.87mg/@(0.20ppm) |
接着剤、塗料の溶剤、防腐剤、家具 |
粘膜の刺激性、神経系の影響 |
バラジクロロベンゼン |
0.24mg/@(0.04ppm) |
防虫剤、芳香剤 |
発ガン性、肝臓、すい臓への影響 |
エチルベンゼン
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3.8mg/@(0.88ppm) |
接着剤、塗料の溶剤、家具 |
神経系の影響、発ガン性 |
スチレン
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0.22mg/@(0.05ppm) |
断熱材、畳、各種樹脂、樹脂塗料 |
粘膜への刺激 発ガン性 |
フタル酸ジ-n-ブチル
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0.22mg/@(0.02ppm) |
可塑剤 ビニール床シート
(塗料、壁紙、接着剤) |
運動失調、麻痺、催奇形性 |
テトラデカン
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0.33mg/@(0.04ppm) |
溶剤 |
皮膚刺激、生殖器への影響 |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
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0.12mg/@(7.60ppb) |
可塑剤(塗料、壁紙、接着剤) |
肝臓、生殖器への影響 |
ダイアジノン
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0.29μg/@(0.02ppb) |
防蟻剤、農薬 |
運動失調、麻痺 |
アセトアルデヒド
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48μg/@(0.03ppm) |
接着剤、防腐剤 |
粘膜への刺激性 |
フェノブカルブ
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33μg/@(3.8ppb) |
殺虫剤、防蟻剤 |
皮膚神経系への影響 |
クロルピリホス 使用禁止 |
1μg/@(0.07ppb)
小児0.1μg/@(0.07ppb) |
防蟻剤 |
下痢、遺伝子毒性 |
ppmとは、化学物質の量を体積の比率として示した単位で一般的に用いられ、1ppmは1m3に対して1cm3にあたります。
(1m角の空間に対して1cm角の化学物質)
μg/m3とは、空気の体積1m3あたりの化学物質の量を重量で示したものです。気体の体積は、温度が高くなると増加するため学術的には温度の影響を受けないμg/m3やmg/m3という単位が用いられます。
μg/m3 : マイクログラム パー 立方メートル
mg/m3 : ミリグラム パー 立方メートル
1000μg=1mg 1000mg=1g
ホルムアルデビド0.08ppmとは、空気1m角の空間に約4.3mm角のホルムアルデヒドがあるということで、指針値の100μg/m3は、室温25℃で換算すると、約0.08ppmとなります。
注:ppmはpart per million の略。
ppbはpart per billion の略で、1ppbは10億分の1の濃度を表す。
1ppm=1000ppb |
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